「Displacement Brush(ディスプレイスメントブラシ)」ツールの使い方
この動画では、LightWave 3D 2025に新しく追加された「Displacement Brush(ディスプレイスメントブラシ)」ツールの使い方を解説しています。講師のTony氏が、平面メッシュを使って基本操作からアニメーション、数値入力、そして衝突(コリジョン)機能まで、各機能をデモンストレーションしています。
1. ツールの起動とセットアップ
Displacement Brushツールは、Lightwave 2025の「Modify > Tools」メニューから起動し、見当たらない場合は「Edit Menu Layout」で追加できます。編集対象のオブジェクトを選び、変形を加えるマップ(Morph/Displacement)を新規作成または選択して設定します。
2. ブラシツールの種類と操作方法
Move、Rotate、Stretch、Push、Pull、Groove、Pressなどのツールを使い分け、形状を自由に変形できます。ブラシの影響範囲は「Falloff」設定で滑らかに調整できます。
3. ブラシの基本操作
右クリック+ドラッグでブラシサイズを変更し、Shiftキーで反転操作(押し出し↔引き込み)を行える。CtrlキーやCtrl+Shiftでポイント選択・解除も操作できる。
4. 選択機能とスムージング
選択範囲をループや拡張/縮小で調整し、「Smooth」ツールで変形を和らげられます。これにより細部を丁寧に仕上げることができます。
5. 対応オブジェクトと制限
Displacement Brushはポリゴンモデル専用で、SubPatchモデルには部分的にのみ対応しています。変形はすべて「Vertex Map」に記録されます。
6. モーフとしての活用
作成した変形は Morph Map として利用でき、地形作成やキャラクター造形など幅広い用途に活用できます。
7. アニメーションへの対応
「Keyframe」タブでモーフの変化に時間的な変化を与え、グラフエディタでカーブ(Ease In/Outなど)を調整できます。Morph Mixerとも連携可能で、複雑な表情制御が可能です。
8. 複数マップの管理
複数のDisplacement Mapを作成し、アニメーションをそれぞれに割り当てることで、目・口・頬などの細かい動きを制御できます。ただし、Displacement Mapそのものはリネームできません。
9. 数値入力による正確な変形
「Numerical」タブを使えば、位置・回転・スケールの数値を直接入力し、正確に変形を指定できます。アニメーションのキーも数値で設定できます。
10. Collision(衝突)による変形制御
Nullオブジェクトなどと衝突させることで、Displacementの変形に影響を与えられます。これにより、より自然で物理的な変形が可能です。
※この動画の音声は英語ですが、YouTube の翻訳機能を使用して日本語字幕を追加することができます。