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LD ProToolsでインスタンスをリアルジオメトリに変換しよう

LightWave 3D の LD ProTools を使って、インスタンスを物理演算対応の実ジオメトリに変換する方法を解説します。

1. インスタンスを実ジオメトリに変換する目的

このツールを使用すると、インスタンスとして配置されたオブジェクトを実ジオメトリに変換でき、TurbulenceFD や Lightwave Flow、Bullet などの物理エンジンと連携できるようになります。

2. Rest on Ground ツールによる配置調整

LD Rest on Ground ツールを使って、オブジェクト(例:ブロック)を地面上に正確に配置できます。これは Modeler の F3 機能と同様の動作をします。

3. カスタムメニューへのツール追加方法

LDツールがメニューにない場合は、メニュー設定からツール名で検索し、自分のカスタムメニューに追加できます。

4. インスタンサーによる配置設定

Nullオブジェクトを作成し、ネイティブインスタンサーを使ってブロックを矩形グリッド状に配置します。X/Yの間隔やランダムな回転も設定できます。

5. インスタンスのベイク処理

Instance Baker を使ってインスタンスを実ジオメトリに変換します。これにより、物理演算で使用できるリアルなオブジェクトが生成されます。

6. 仮想ジオメトリと実ジオメトリの違い

インスタンスは仮想ジオメトリですが、ベイク後のオブジェクトは実ジオメトリとなり、Bulletなどの物理システムと正しく連携できます。

7. Bulletによる物理設定

すべてのブロックと地面を選択し、Rigid BodyやStatic BodyとしてBulletで設定します。衝突マージンも調整します。

8. 球体とのインタラクションの追加

キネマティックな球体を追加し、ブロックに衝突させることで、物理的なインタラクションをシミュレートできます。

9. アニメーションの修正と調整

アニメーション設定やオブジェクトの向きを調整し、より自然で正確な物理シミュレーションを実現します。

10. 編集可能なジオメトリとしての活用

ブロックは実ジオメトリなので、簡単に位置をずらしたり配置を変更したりして、より柔軟なシーン構築が可能です。

※この動画の音声は英語ですが、YouTube の翻訳機能を使用して日本語字幕を追加することができます。