「トゥーンフィルター(ToonFilter)」チュートリアル
本動画では、トゥーンフィルターと深度スケーリングを組み合わせた輪郭線描画の高度なテクニックを解説します。プロシージャルテクスチャーを用いた輪郭線表現と、手前から奥への自然な減衰方法について、詳細にご説明します。
1. チュートリアル概要と初期シーン
トゥーンフィルターと濃度を使い、輪郭線を手前から奥へ描画するチュートリアルです。 初期シーンでは、フレークテクスチャーが適用された平面に輪郭線が描画され、奥に向かって減衰する様子を紹介します。
2. トゥーンフィルターの輪郭線制御
トゥーンフィルターはデプススケーリングで輪郭線を減衰させますが、初期設定では奥向きです。 本チュートリアルでは、従来の距離によるエッジ縮小機能のように、 トゥーンフィルターで手前から奥へ輪郭線を減衰させる方法を解説します。
3. 新規シーンと地面オブジェクトの作成
新規シーンを作成し、地面オブジェクトを追加します。 幅と奥行きを10mに変更し、必要に応じてオブジェクトを保存します。
4. カメラビューの設定
輪郭線描画のため、カメラ視点をパースビューから設定します。 斜め見下ろし視点に調整し、拡大後、設定をカメラビューに転送します。 カメラプロパティパネルでレンズ焦点距離を30mmに調整し、ビュー配置を完了します。
5. トゥーンフィルターの起動とレイヤー追加
トゥーンフィルターを起動し、特殊効果パネルのプロセッシングタブを開きます。 ピクセルフィルターからトゥーンフィルターを追加し、オプション画面を開きます。 レイヤーオプションからレイヤーを追加し、グラウンドオブジェクトを割り当てます。
6. VPR表示の確認と最適化
輪郭線描画のため、ビューポートレンダリングスタイルをVPRに変更します。 VPR表示が遅い場合、新規ビューポートを追加し、カメラビューでVPR設定を行います。 ウィンドウサイズを調整し、平面オブジェクトの輪郭線描画を確認します。
7. プロシージャルテクスチャー(フレーク)の設定
トゥーンフィルターオプションで、平面オブジェクトにプロシージャルテクスチャーを設定します。 ノード編集画面でフレークノードを追加し、そのカラー出力をシェーディングノードに接続。 VPRでフレーク模様に輪郭線が描画されたことを確認します。
8. 深度に応じた輪郭線減衰の導入(グラディエントノードの追加)
手前から奥への輪郭線減衰のため、グラディエントノードを追加します。 グラディエントノードのオプションで「終了」の値をカメラとオブジェクトの距離に合わせて50.0に設定します。
9. グラディエントキーの設定と距離ノードの接続、そして方向の修正
グラディエントキーを追加し、アルファ値を0%に設定してノードに接続します。 手前から奥への減衰を実現するため、距離ノードをグラディエントノードに接続。 VPRで減衰方向が逆になるため、グラディエントキー情報を反転させ、正しい描画を確認します。
10. 輪郭線の太さと色の調整
輪郭線の太さを調整するため、グラディエントオプションでキーのアルファ値を変更します。 色を変更するには、グラディエントノードのキーの色を調整し、 そのカラー出力をレイヤーのカラーに接続することで、手前から奥への色の描画も可能になります。
11. さらなるカスタマイズとチュートリアルの締めくくり
グラディエントキーやフレークノードのスケール調整、 トゥーンフィルターのシェーディング設定変更で描画精度を向上できます。 LightWave 2025新機能ガイドも参考に、ぜひコンテンツをダウンロードしてお試しください。
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