Lightwave 2020の新しいグローバルイルミネーションシステム解説
Lightwave 2020に搭載された新しいグローバルイルミネーションシステムについて、その機能と活用方法を詳しく解説しています。
1. 2層のグローバルイルミネーションシステム
Lightwave 2020は、プライマリGIとセカンダリGIで構成される**2層のグローバルイルミネーション(GI)システム**を導入し、より滑らかな結果と斑点(blotching)の減少を実現します。セカンダリGIはプライマリGIの前に処理されるため、プライマリGIはより滑らかな結果を利用でき、ブルートフォースに設定した場合でもイラディアンスキャッシュを参照できます。
2. グローバルイルミネーションのオプション – Rays (レイ)
グローバルイルミネーションのオプションには、以前と同様の機能を持つ**Rays (レイ)**があります。
3. グローバルイルミネーションのオプション – Interpolation Accuracy (補間精度)
「**補間精度**」はイラディアンスキャッシュの補間精度を調整します。100%設定は最も正確ですが斑点が多く、値を下げると滑らかになるものの詳細が失われます。デフォルトの25%が、斑点をなくしつつ詳細を保持するのに十分です。
4. グローバルイルミネーションのオプション – Pixel Spacing (ピクセル間隔)
「**ピクセル間隔**」は最小・最大ピクセル間隔を調整します。カメラを通して投影されるピクセルサイズに依存し、シーン全体をグリッドにベイクしていない場合に適しています。このモードをオフにすると、ワールドスペース設定に変わり、最小サイズをワールドスペースで設定できます。
5. グローバルイルミネーションのオプション – Distance Tolerance (距離許容度) & Specular, Glossy, Subsurface Scattering
「**距離許容度**」はサンプル間の光漏れを防ぎ、デフォルトの5cmが推奨されます。「**スペキュラー、グロッシー、サブサーフェススキャタリング**」オプションは、プリプロセスレイがこれらの要素を使用するかを決定し、オンにするとより正確な結果が得られますが処理時間が長くなります。
6. キャッシュオプション
「**キャッシュオプション**」には、「Frame」(アニメーションに適したフレームごとの新規キャッシュ)と「Scene」(静的シーンに適したフレーム間でのキャッシュ蓄積)があります。「Bake Frame」(手動ベイク)と「Bake Scene」(アニメーション全体の自動ベイク)があり、それぞれ`.lwicf`または`.lwics`ファイルを生成します。
7. グリッドベイク
**グリッドベイク**は、グリッド解像度と間隔を調整してシーン全体をキャッシュにベイクする機能です。広大な宇宙シーンには推奨されませんが、VPRを使用した建築シーンでの高速なナビゲーションに役立ちます。「Bake Frame」をクリックするとプローブが自動的にベイクされ始め、ベイクされたグリッドキャッシュにより場所を再ベイクすることなくシーン内を自由に移動できます。
※この動画の音声は英語ですが、YouTube の翻訳機能を使用して日本語字幕を追加することができます。